THE RHYTHM KINGS「FEVER」 |
A GREATEST FEVER IN THE WORLD 偉大なるスーパー・パーカッショニスト"MATARO"率いる偉大なるカンチガイ・ラテン・バンド『THE
RHYTHM KINGS』 |
THE RHYTHM KINGS are... 夜も眠らぬ町"TOKYO"に忽然と姿を現し、人々をフィーバーさせまくった挙げ句に何処かへ去っていく...。そんなことばかりやっている浮き世離れな超大型グループ『THE RHYTHM KINGS』。メンバーは、MATARO, MARI, Chieri, mama-Dee, 中川顕一、矢野弘佳、工藤毅の合計7名。今回のアルバムのレコーディングと、発売後のツアーには言わずとしれた元米米CLUBのメンバー(小野田安秀、林部直樹、菅木真智子、高畠俊男、勝又隆一)がこぞって参加。より"濃いい"サウンドと、カヴァーの選曲センス、そしてパワーアップしたフィーバーぶりがあなたをノック・アウト!! |
A GREAT 2ND ALBUM『FEVER』曲解説 |
1. 夢と恋はひとつにならない アルバムのオープニングはまるでリオのカーニバルを彷彿とさせる打楽器軍団から始まるポップなサンバ・チューン。Chieriのキューティー・ボイスにMJM(mataro、小野田安秀、菅木真智子)のコーラスが絡み、さらにメンバー全員によるコーラスが重なる、偉大なリズキン・ワールドの始まりを告げるにふさわしい曲です。 |
2. FEVER (原題: DISCO FEVER) アルバム・タイトル曲でもあるこの曲のオリジナルは、ティナ・チャールズの「DISCO FEVER」。70年代ディスコ・ブームにのって大ヒットしました。今回ではmama-Deeのぶっ飛んだヴォーカル。スティール・ドラムのファンキーなリフ。ファンカデリックなようなディストーション・ギター。クレイジーなパーカッション・ソロ。そしてMATARO & Chieriのセクシー・コーラスと、全員がフィーバーしまくって全く原型をとどめないほどダサ・カッコ良い曲にしてしまいました。 |
3. 調子にのっておりました(ダンスホール・ミックス) Chieri、mama-Dee、中川顕一の3人が交互にリード・ボーカルをとるマンボ・テイストのオリジナル楽曲。この曲はTV東京系アニメ「魔法少女プリティーサミー」のエンディング・テーマとしてシングルで先行発売されています。本物のビッグ・バンド・アレンジと、レトロなマンボのようなミックス、そして自己主張の激しい3人のヴォーカルが混ざりあい、いかがわしくも賑やかな調子にのった曲になっています。 |
4. DOUBLE DEALER チベット〜タクラマカン砂漠〜ヒマラヤ〜トルコ、そして一気に北欧までをイメージさせるこの曲は、ジプシー・テイストにあふれたインスト曲。アコーディオンには、今俄然注目を集めている"coba"が参加しています。因に「DOUBLE DEALER」とは「二枚舌」の意味。 |
5. クラブキング (原題: Twilight Tone) リズムキングスの中でも、最もカンチガイの激しい男、中川顕一とそれに毒されつつあるChieriのデュエット・ナンバー。オリジナルはマンハッタン・トランスファーによって1980年に大ヒットした「Twilight Tone」。「クラブの王」を自負する中川と、謎の女Chieriの訳の分からないやりとりのないようを歌った歌詞と、スクラッチ、サンプリングをやりすぎなほどに盛り込んだアレンジ、恥ずかしいほどにカッコイイ、怪しげなクラブ・チューンです。 |
6. チエちゃん 荘厳で流麗なピアノ・ソロで始まったかと思いきや、まるで幼児唱歌に変身する。とてつもない展開のこの曲は、MATAROによる作詞、作曲、そして歌までも歌っています。メンバーの恥部を暴くような内容の歌詞と、よく聴くと何気なくもの悲しいメロディー、さらによく聴くと計算され尽くしたアレンジ。とにかくよく聴くとものすごくいい曲なのかもしれないけれどライブでの受けだけを狙ったような楽曲です。 |
7. Paraka Do-Do! アルバムの中2曲目のインスト曲。鳴っている楽器は、パーカッション、ハンド・クラップ、ホイッスル、そしてヴォーカルと一切電気を使わないシンプル・アレンジ。腰みのと槍でフィーバーしている感じのプリミティブな楽曲です。 |
8. 拝啓 リズムキングス初の大真面目なバラード。ヴォーカルはカンチガイ王中川顕一。忘れられない彼女への思いを手紙で伝えるという内容の詞を切々と歌い上げています。作曲はTHE RHYTHM KINGS。アルバムの中では異色の、目からウロコな一曲です。 |
9. リズキンマーチ (原題: CHINESE KUNG-FU) mama-DeeのラガマフィンDJ炸烈! BANZAI(バンザイ)というアーティストのディスコ・ヒット「CHINESE KUNG-FU」がオリジナルです。ラテン版のマーチ・アレンジに、とにかく前向きに進んでいこう! という内容の詞が乗った、まさにリズムキングスのテーマ曲とも言える一曲です。 |
10. SONG FOR MEN (原題: 9 to 5(Morning Train)) アルバム・ラストを飾るのは、1980年の全米No.1ヒット、シーナ・イーストンの「9 to 5」のカヴァーです。ディスコ風のサンバ・アレンジにChieriのヴォーカル、シタール、ピアニカ等の民族系楽器と、MJMによるソウルフルなコーラスが加わり、ワールドワイドな感じに出来上がっています。聴き終えたあと、何とも言えない寂寥感、浮遊感が残るのは、リズムキングス独特のサウダージ、そして"わび、さび"と言えるでしょう。 |
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